朝起きたら雪が積もっている。
やはり、雪国だ!
2年前、「白い悪魔がやって来た」と言い残し。九州に戻って(脱寮)した青年がいた。
正直あの子は統合失調症の症状があり、地方の精神科医もそう診断していた。
病気からくる様々な行動で家族と一緒に生活するのは無理だった。
私も宇奈月自立塾で暮らすのは、無理だろうと思っていた。
しかし、寮長は九州まで迎えに行き、本人を説得し連れ戻した。
あれから、二年、富山大で脳の治験検査を行い、確定診断は下りなかった。
まだ、経済的自立はできないが、病的症状や行動はほとんど見られなくなった。
やはり、グループダイナミックスが働く共同生活の力はすごいと思う。
しかし、時には、本人の自立へ向かおうとする力を削いでしまう親の間違った愛情もある。
親が子離れができてない場合である。
そのような事例に、共通する親の行動がある。
子どもが入学前の時期、両親とも仕事優先で子どもに真の愛情をかけず、
子どもは愛情やスキンシップに恵まれず、よいこを演じ、成長し、発達課題を克服できず、
人間関係の土台を形成されず不登校に陥る。
「様子みましょう、受容を大切に!」というカウンセラーや相談員の言葉に目覚め、
母子の共依存と親の過保護になり、不登校はひきこもりに移行していく。
そのような事例はひきこもりが長期化して、子どもの家庭内暴力はひどくなっていき、
親に対する完全な支配・隷属がはじまり、子どもの年齢が40歳代になっていく。